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Japan Association for Educational Technology

講演活動

世田谷区「IT授業マイスター」の取り組み

堀田龍也 独立行政法人メディア教育開発センター助教授

「IT授業マイスター」の取り組み 東京都世田谷区教育委員会では、平成17年度より若井田正文教育長が自ら先導して情報教育検討委員会を発足させ、教育委員会の関係部局と専門家等によって同区の教育の情報化について審議をしてきました。平成18年度には、これらの審議の結果の1つとして、「IT活用授業推進委員会」(通称: IT授業マイスター制度)を実施しています。
 IT授業マイスターには、区内の教科等の研究部会から小中学校教員から18名が選抜されました。選抜の観点は、ITの操作能力ではなく、校内や研究会で授業実践に定評があることが重視されました。IT授業マイスターには、プロジェクタやスクリーン、授業用PC、実物投影機等が1セット貸与され、これを用いてITを活用した「簡単で効果のある授業」を校内や区内の先生方にできるだけ見てもらうというのがミッションとなっています。
 写真は中学校社会科の授業の1コマです。デジタルカメラで撮影した地図帳のページを大映しにして、大陸の概観の書き方を教えている様子です。いずれITの整備が進んだ時、見たこともない授業をイメージすることは難しいことを考えると、こういう気軽な使い方の授業がたくさん実践され、いろんな教員がそれを見たということが、世田谷区IT授業マイスター制度の最大の成果です。

教師たちによるプレゼンテーション(学力向上に関する取り組みの報告会から)

木原俊行 大阪市立大学助教授

教師たちによるプレゼンテーション 12月12日、広島県教育委員会が同県東広島市で催した「広島県学力向上推進協議会」への参加を要請され、そこで「特色ある学校研究の推進」という講演を担当した。学力向上の枠組みを確認し、それを推進するための校内研修・研究の手続き、その要件、研究主任が果たすべき役割などについて解説した。
 ところで、この協議会には、広島県の4地域から、教師、指導主事等50名近くが参加していた。午前は、各地域の取り組みの報告と協議が設定され、午後は、私の講演に先立ち、ポスターセッション(代表として4校がポスター発表)が展開された。ポスター発表では写真のような様子が繰り広げられ、教師たちが、ポスターとプレゼンテーション技術を効果的に組み合わせて、自らの学力向上実践をたくみに紹介していた。それにより、すぐれた実践の共有化が、教師間、学校間、地域間で進展していたように思う。
 きっとこういう教師たちは、授業でも、上手にICTを活用し、「わかる授業」を実施していることだろう。

学校の情報化のサクセスストーリー

木原俊行 大阪市立大学助教授

 平成19年1月上旬、文部科学省委託事業「地域・学校の特色等を活かしたIT環境活用先進事例に関する調査研究」の一環として、野中先生(和歌山大学)、山上先生(神戸甲北高等学校)とともに、英国の学校や教育委員会を訪問してきた。
 9日に、英国ダーラム州の街、ダーリントンを訪れ、そこで、学校の情報化の進展に成功している学校、Longfield Schoolの教師たちにヒアリングを試みたり、ICTを活用した授業を観察したりした。この学校は、2年半という短期間に学校の情報化を充実させ、その成果を政府の機関から表彰してもらっている学校だ。写真のように、あらゆる教師のすべての教師が電子情報ボード等のICTを自らの授業で活用しているという。
 それには、校長及びリーダーシップグループが白板を教室からなくしたり、教科ごとに代表者を定めたりして、学校改革を進めたことが、かなり影響している。この学校のサクセスストーリーは、わが国の学校の情報化、とりわけ、ICT活用の普及に資するものがあるだろう。詳しくは、やがて刊行される報告書をご参照いただきたい。

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