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ご挨拶


日本教育工学協会副会長
(全国大会企画委員長)
木原俊行

日本教育工学協会は,毎年,全国各地で,全日本教育工学研究協議会全国大会を開催してきました。教育工学の実践と研究に関する交流を期して,大会プログラムには,保育や授業の公開,基調講演,シンポジウム,研究発表,ワークショップ,企業展示などを用意しています。

平成28年度は,10月14日(金)・15日(土)に,佐賀市文化会館,佐賀県青年会館等を会場にして,第42回全日本教育工学研究協議会全国大会(佐賀大会)を催します。そのテーマは,「ICT利活用教育による新たな学びの創造に向けて」です。新学習指導要領では,アクティブ・ラーニングを通じた汎用的能力の育成が重視されます。また,それを各学校において展開するためのカリキュラム・マネジメントが,いっそうその重要性を増すと思われます。ICTの利活用は,そうした新しい学びのための礎であり,道具であり,そして舞台です。すなわち,ICTの利活用による教育の追究は,新たに告示される学習指導要領が求める教育を成立させ,発展させるための重要なアプローチです。今大会では,研究発表やワークショップなどにおいて,そうした営みに関する理論と実践を豊かに交流していただきたいと存じます。

そして,今回,日本教育工学協会は,佐賀県教育委員会と連携して,大会を企画・運営することにいたしました。大会は,「平成28年度 佐賀県ICT利活用教育フェスタ」と共催となります。周知のように,佐賀県は,現在,我が国の教育の情報化に関する実践に関して,トップランナーと呼べる存在です。そのICT環境の整備,そのICT活用の先進性は,誰しもが認めるところです。大会プログラムには,公開授業や事例報告など,その環境や実践を目にする機会が豊富に準備されていますので,ぜひ大会に参加して,彼の地で営まれているICT利活用教育に学んでください。さらに,上述した共催によって,充実した企業展示が実現します。数多くの展示ブースが設置されますので,そこで,新たな製品やすぐれたシステムに,ふれていただけることでしょう。

なお,日本教育工学協会は,地域の教育委員会の事業と共催というスタイルによる全国大会を初めて経験いたします。それゆえに,例年の全国大会の企画・運営とは異なる部分も生じ,会員の皆さまにご不自由やご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。けれども,このチャレンジは,今後の全国大会の企画・運営,そのレパートリーの増加にプラスに作用すると確信しております。会員の皆さまには,ご理解とご協力をお願い申し上げます。